活発な佐藤サチ(岸井ゆきの)と、真面目な佐藤タモツ(宮沢氷魚)。大学で出会った正反対な性格のふたりはなぜか気が合い、同棲を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑むことに。そして見事合格したのは・・・サチだった_。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。あの時のふたりは変わってないはずなのに。なんでだろう、段々と変わっていくのは_。

活発な佐藤サチ(岸井ゆきの)と、真面目な佐藤タモツ(宮沢氷魚)。大学で出会った正反対な性格のふたりはなぜか気が合い、同棲を始める。5年後、弁護士を目指しているタモツは司法試験に失敗。サチは独学を続けるタモツに寄り添い応援するため、自身も勉強をして司法試験に挑むことに。そして見事合格したのは・・・サチだった_。弁護士になったサチと、子育てと家事をしながら勉強し続けるタモツ。あの時のふたりは変わってないはずなのに。なんでだろう、段々と変わっていくのは_。

結婚に憧れる人も、現実を知っている人も。 ヒリヒリするほどリアルで、結婚に憧れる人も、現実を知っている人も。 ヒリヒリするほどリアルで、ぐらっぐらっな私たちのマリッジストーリー
 

恋人同士だったときには惹かれていた相手の魅力が、すれ違いの原因になる瞬間。 笑い合った日、ぶつかった日、沈黙の夜・・・揺れ動く日々がたくさん詰まった、別れまでの15年―。 恋や結婚に憧れを抱く人も現実を知っている人も、ふたりの姿に自分の感情を重ねずにはいられない。 誰かと寄り添って生きようとしているすべての人たちへ。 私たちのマリッジストーリーが誕生しました。

どうして分かり合いたい人とこそすれ違い、分かち合いたいことも、ほんとは楽しいはずの会話も、余計なひと言や不要な思いやりによって手のひらからすり抜けていくのだろう。私には夫婦の”普通”が分からないけど、家族というのはあまりにも普遍的で、それぞれがあまりにも特別なのだと思う。

佐藤さんと佐藤さんの激しくて楽しくて切なくて嬉しい数年間の記録が、どこかであなたの人生と重なりますように。
そして、見逃しそうな幸せをどうか見逃しませんように!

岸井ゆきの

初めて脚本を拝読した時からニ人の佐藤さんの関係がどこかシュールで、でもリアリティに満ち溢れていて引き込まれました。岸井さんとは初めての共演でしたがとてもチャーミングな方で、撮影初日からお互い心を開いて、タモツとサチをしっかりと演じられたと思います。

天野さんはとても柔軟な方で、スタッフや役者と意見を交換しながら撮影を進められたので、共に作り上げた感覚がとても強いです。夫婦であっても、苗字が同じでも、やはり他人同士。そんな二人の歩む人生をぜひご覧頂ければと思います。

宮沢氷魚

本作で描かれる15年間で、ふたりの佐藤さんはゆっくりと変化していきます。子供から大人になり、社会に出て、それぞれの立場で役割を担っていく。ひとりは弁護士に、ひとりは主夫に。立場が違うと、眺める世界もちょっとずつズレてくる。そのうち相手の目にいったい何が映っているのかわからなくなる。理解できないと怒ったり、憎んだり、切り捨てたりする。佐藤さんに限らず、これは社会の中で生きる私たち誰もが経験することです。「他者」をどう理解するか、どう折り合いをつけていくかを、私たちはずっと考え続けなければならないと思っています。

監督・脚本:天野千尋

あなたとの間(あわい)には言葉になれずに通り過ぎていくものがたくさんあります。
確かなものほど時に形にならず、不確かなものほど実感として残る。曖昧な気持ち、曖昧な記憶、曖昧な愛情。首を傾げながらも歩き続けて、私たちはまたどこかに辿り着く。
物語のあとに少しでも心が解けるような、なにか肯定されるような、そんなひとときになったらいいなと楽曲を作りました。素晴らしいバンドの演奏と、ストリングスアレンジをお楽しみください。

主題歌:優河